明日香村

​ 明日香村は、奈良盆地の南東部に位置し、大阪から約40km、奈良市から約25km圏内にあります。面積は、24.08km²で村のほぼ中央を南北に万葉集にも数多く詠われている飛鳥川が流れています。北西部は大和三山が連なる橿原市に接し、東は多武峰山系によって桜井市・吉野町に、南西部は高取山系によって高取町と接しています。

 

 明日香村へは、京都・大阪・神戸などの関西の主要都市から公共交通機関利用で約1時間、自動車利用でも約1時間30分と利便性にも恵まれています。

 

 明日香村とその周辺は、“飛鳥時代”と呼ばれる6世紀から7世紀に掛けての約100年間、一時期を除いて都が営まれ、「天皇」という称号や「日本」という国号が初めて用いられ、「律令」が初めて制定されるなど日本の古代国家体制が形成され、仏教その他の大陸文化の影響を受けながら『飛鳥文化』が開花したところです。村内には、宮跡、古墳などの文化遺産が多数点在し、豊かな自然環境と一体となり歴史的風土を形成しています。

 高度経済成長期に相次いだ開発による景観問題を契機に、個々の歴史的遺産や文化的遺産と一体となった自然的環境の全てを『歴史的風土』と捉え、その風土、環境を開発の波から守ろうと、昭和41年に制定された「古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法(古都保存法)」において、京都・奈良・鎌倉とともに村全域が対象地区に指定されました。しかし、主要な産業である農林業の零細化と後継者不足が進み、開発を規制するだけではなく、住民の暮らしを豊かにしなければ『歴史的風土』を守れないことが明らかとなりました。

 

 そうした中で、村民が“日本の財産”とも言える明日香の歴史的風土を守るために全国に向かって声を上げ、全国からも多くの声援が寄せられました。この国民的な運動によって、昭和55年に「歴史的風土の保存」と「住民生活の安定・向上」を2本の柱とする『明日香村における歴史的風土の保存および生活環境の整備などに関する特別措置法(明日香法)』が制定されたのです。

 

 このように、歴史的遺産・文化的遺産と豊かな自然環境が、村民をはじめ国民の努力によって、“全村まるごと博物館”とも言える形で守り続けられている魅力多き明日香の地へ、是非お越しください。